「子供4人を東大医学部へ入れた主婦」への違和感2020年10月20日 23:30

最近、インターネット上やヤフーニュースの記事で
「子供4人を東大医学部へ入れた主婦の~」
という記事をよく見かけます。

私自身が育児や教育関係の記事を読むことが多いせいか
これ系の記事が上位に上げられるのも原因の一つではあると思いますが。

私はこの記事の表現が好きではありません。
はい、嫌いです。

この主婦の方を批判している訳ではありませんし
この方なりに子供達の事を必死に考えて行動してきた事も
それがお子さん達の進学実績につながったという事も否定しませんし
素晴らしいことだと思います。
「お疲れさまでした」という言葉を送ります。

しかしながら、これらの記事は
この方の家庭と行動を一般化して煽るように思えて危うさを感じるのです。

この方は自身もご主人も立派な学歴でいらっしゃる事から
おそらくお子さん達もご両親の認知的能力を遺伝子として受け継がれている事と思います。
また、ご家庭の経済力も一般的な家庭よりもかなり裕福な環境であるようにも見受けられます。
そのような優位な条件を酷使してご自身でできる事を最大限行って
結果、お子さん達は全員東大理三に合格されたのだと思いますが
果してお子さん達はお母様に東大理三に「入れられた」んでしょうか。

希望もしていないのに無理やりあれこれやらされて
机に嚙り付かされて訳も分からない内に東大理三に「入れられた」のでしょうか。
いえ、お子さんたちが希望に燃えて、夢をかなえるべく頑張って東大理三合格し、お母様が一生懸命サポートされた結果であってほしいと願います。

記事の題名『子供4人を東大医学部へ入れた主婦の~』からは
夢と希望に燃えて努力して
その結果合格を勝ち取った子供たちの視線が
消えてなくなっているように感じませんか?
私はそこに違和感を感じているんだと思います。

この記事の題名の表現では
親さえ頑張れば、親の力で子供を難関大学に入れられると勘違いする「お母様」を量産する事になりそうな危機感を(勝手に)感じます。

実際、小学校受験や中学受験に際した親御さんの中には
自分(や配偶者)の知的レベル、家計レベルを勘違いしてしまい、
自ら「お受験」に打ち込み、子供に打ち込ませて身の程以上の結果を(子供に)要求する方たちが多くいます。
運よく身の程以上の学校に入れたとしても勉強に付いて行けず落ちこぼれる事、経済的負担からのトラブルに合う事、多くのリスクを背負います。まったく大きなお世話でしょうが、親には同情しませんが子供にかんしては何とかしてあげられないかと考えます。

お子さんの難関校合格という「目標」の向こうに
どのような親の「目的」があるのか、
こういった加熱する受験の若年化がはらむリスク、
メンタル面へのリスクも含めて考えてしまいます。

お子さんのお受験に関して不安かある、迷いのある保護者の方にも
コーチングは有効な面があると思います。

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