学生気分2020年10月10日 00:03

10月1日付で放送大学に入学し
先日学生証が届きました。
晴れて名実共に2回目の大学生という事で
学生気分を味わっております。

・・・学生気分って何?
1回目の大学生時代、遊ぶ気と部活する気しかなくて
勉強は卒業するためにするものであり
知識欲や学問に対する向上心はあまり無かったように思います。

今はどうでしょう。
勉強する気と知識欲しかありません。

心理学における「自己決定理論」では
(学習の)動機付けを4つの段階に分類します。

1.『外的調整』:学習する事に価値を認めていないが他者からの賞罰による働きかけで学習する。

2.『取り入れ的調整』:不安や義務感、あるいは自己価値を維持するために学習する。

3.『同一化的調整」:自分の将来のために必要だなど価値を感じて学習する。

4.『内的調整』:面白さや楽しさといったポジティブな感情を伴って自発的に学習する。

小学校受験とを控えた幼児などは多くの場合は1、少数の4ではないでしょうか。
中学・高校・大学受験は2、3が入り乱れ
大学生では多くが3,少数の4といった感じでしょうか。

私自身はというと小中学校時代は2
高校、大学時代は3がメインだったように思います。

そう、考えてみると楽しい、面白い、ワクワクするといった感情によって自発的に勉強した事など40を過ぎるまでなかった。
就職してからの資格試験の勉強でさえ2,3だったと思います。

今、勉強(学習)が面白い!!
おそらく、40年の人生を経験した中で興味を持ったのが心理学であり、
若く、人生経験のない時点の私は心理学に出会っていたとしても
ここまで面白さを感じなかったでしょう。
ある程度の人生経験を積んだ40~50代こそ
ホントの意味で学習の必要性を感じ面白さ・興味を感じられるのではないかとさえ思えます。
この年になって難しい教科書を読み、脳科学や統計学を理解するために幼い頃からずっと勉強をしてきたんじゃないかとも思います。

今、子供たちに「人は何のために勉強しなくちゃいけないの?」
と聞かれたら迷わず
「勉強したい事、面白いことに出会ったときに、それまでちゃんと勉強していかないと学習の仕方や文章の読み方がわからず、せっかく出会えた面白い事の本当の面白さや物事の本質を感じられないからだよ。」
と伝えます。(難しいかな?)

と、いう事でちょっとフライング気味に9月から毎日1コマづつ受講しています。
通勤時間に1度テキストを読み流し、夜帰宅後にインターネットで受講する毎日です。
「認定心理士」の取得といった目標はありますが、知識を得る事が目的ですのでテストさえ受かれば良いという学習ではなくしっかり学ぶことを心がけています。

いやぁ、楽しいですよ。人生のスパイスにもなりますし。

動機付けの4運類も「やる気」の部分に関して大切な要素です。
コーチングにも活かせる知識ですね。

「子供4人を東大医学部へ入れた主婦」への違和感2020年10月20日 23:30

最近、インターネット上やヤフーニュースの記事で
「子供4人を東大医学部へ入れた主婦の~」
という記事をよく見かけます。

私自身が育児や教育関係の記事を読むことが多いせいか
これ系の記事が上位に上げられるのも原因の一つではあると思いますが。

私はこの記事の表現が好きではありません。
はい、嫌いです。

この主婦の方を批判している訳ではありませんし
この方なりに子供達の事を必死に考えて行動してきた事も
それがお子さん達の進学実績につながったという事も否定しませんし
素晴らしいことだと思います。
「お疲れさまでした」という言葉を送ります。

しかしながら、これらの記事は
この方の家庭と行動を一般化して煽るように思えて危うさを感じるのです。

この方は自身もご主人も立派な学歴でいらっしゃる事から
おそらくお子さん達もご両親の認知的能力を遺伝子として受け継がれている事と思います。
また、ご家庭の経済力も一般的な家庭よりもかなり裕福な環境であるようにも見受けられます。
そのような優位な条件を酷使してご自身でできる事を最大限行って
結果、お子さん達は全員東大理三に合格されたのだと思いますが
果してお子さん達はお母様に東大理三に「入れられた」んでしょうか。

希望もしていないのに無理やりあれこれやらされて
机に嚙り付かされて訳も分からない内に東大理三に「入れられた」のでしょうか。
いえ、お子さんたちが希望に燃えて、夢をかなえるべく頑張って東大理三合格し、お母様が一生懸命サポートされた結果であってほしいと願います。

記事の題名『子供4人を東大医学部へ入れた主婦の~』からは
夢と希望に燃えて努力して
その結果合格を勝ち取った子供たちの視線が
消えてなくなっているように感じませんか?
私はそこに違和感を感じているんだと思います。

この記事の題名の表現では
親さえ頑張れば、親の力で子供を難関大学に入れられると勘違いする「お母様」を量産する事になりそうな危機感を(勝手に)感じます。

実際、小学校受験や中学受験に際した親御さんの中には
自分(や配偶者)の知的レベル、家計レベルを勘違いしてしまい、
自ら「お受験」に打ち込み、子供に打ち込ませて身の程以上の結果を(子供に)要求する方たちが多くいます。
運よく身の程以上の学校に入れたとしても勉強に付いて行けず落ちこぼれる事、経済的負担からのトラブルに合う事、多くのリスクを背負います。まったく大きなお世話でしょうが、親には同情しませんが子供にかんしては何とかしてあげられないかと考えます。

お子さんの難関校合格という「目標」の向こうに
どのような親の「目的」があるのか、
こういった加熱する受験の若年化がはらむリスク、
メンタル面へのリスクも含めて考えてしまいます。

お子さんのお受験に関して不安かある、迷いのある保護者の方にも
コーチングは有効な面があると思います。