王様の耳は・・・2020年07月19日 09:35

王様の耳はロバの耳
誰もが耳にしたことがあるこのお話
あらすじを覚えてますか?


ある国にいつも帽子をかぶった王様がいました
床屋さんが王様の髪を切り行くと
王様の頭にはロバのような長い耳が!!
床屋さんはビックリしますが何も言えません。
散髪が終わると王様は
「ワシの耳の事を誰かにしゃべったら命は無いと思え」
と言って床屋を帰しました。
床屋は知ってしまった秘密を話せない苦しさから
病気になってしましました。
お医者さんによると
「言いたいことを我慢して溜め込んでいるとこういう病気になる」
だそうです。
床屋は林へ行き穴を掘りました。
周囲に誰も居ない事を確認すると、穴の中に向かって
「王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!~~!!」
何度も叫んでいるとお医者さんの言う通り
気持ちがスッキリして病気は治りました。
・・・・・・・・・・途中まではこんなお話し。


さてこの床屋さん、
誰も居ないところで叫んだだけで病気が治ってしまいましたが
さてなんででしょう。
これこそが「カタルシス効果」なんですね。

「カタルシス」って何ぞや?

「カタルシス効果」(cathartic effect)とは精神分析の用語で、
心のもやもややイライラなど不安要素や苦悩や怒りなどを言葉にして表現することで、不快だった気持ちが取り除かれて安心感を得られる効果のことです。

コーチングにも多分にこの効果があります。
そう、私のようなコーチは「床屋さんが掘った穴」なんです。
それも言いたい事を質問で引き出してくれる穴。
そしてコーチには『守秘義務』がありますから
床屋さんの掘った穴の様に皆に吹聴することはありません。


クライアントさんによっては
「質問とか目標とかはいいからとにかく話を聞いてほしい」
と言われる方もいますし、
クライアントさんに思いが溜まり過ぎているなと感じた時は
「今日のセッションははただひたすら思ってる事を話してみませんか」
と提案することもあります。

人に話すことに比べれば効果は薄いですが
「独り言」にも効果はありそうです。
昔から愛好家の多い「日記」にも
こんな効果があるのではないかと思います。

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